2012年6月25日月曜日

テキサス州ヒューストンは、宇宙基地として皆様に知られている都市でしょう。
その経済基盤は石油で、数は少なくても富豪が住んでいます。ですからヒューストンには、アメリカでも10指に入る大きな美術館が存在します。南部に位置する故でしょうか、人種偏見が強く、今までは東洋美術の人気はもう一つ低いものでした。それではいけないと、近頃は、韓国の美術館から韓国の古美術を借りたり、日本の東京国立博物館から作品を借りて展覧会を開催しています。

私の日本の古美術も貸してほしいと依頼があり、6月8日からコレクションの展覧会を開きました。
自分のコレクションを貸して、のこのことオープニングに行くのは、即ち“Thank you”と言われたいと行く様なものですから、躊躇しましたが、美術館からのたってのリクエストで、遠路、出席致しました。
展示されました部屋は大型体育館のサイズのものでした。不思議なことに、日本美術はその雰囲気では全然気分が出ず、しっとりとした美しさはどこかに消えてしまいました。でも、美術的真価は、却って強調されたかに思えました。
美術館からは、とても好評ですとメールを頂戴しますが、ちょっと信じがたいところもあります。ともかく美しい日本の美術品が、皆さんの目に触れる機会があるのは良いことでしょう。特に子供達に観てもらいたいと願っています。