2013年3月19日火曜日

国立新美術館で「アメリカン・ポップ・アート展」を開催します

アンディ・ウォーホルの名前は、ほとんどの方がご存じのことでしょう。 ウォーホルが、キャンベルスープの缶を題材に作品をつくったのはあまりにも有名だと思います。 ウォーホルは、スロバキヤからアメリカに移民してきた両親の子でした。そして、その極めてユニークな発想を基に、現代美術家として世界の頂点にたちました。美術界におけるアメリカンドリームを実現した代表的人物とも言えましょう。

1960年代から、名が出始め活躍したアメリカが誇る現代美術家の中には、ロイ・リキテンスタイン、クラウス・オールデンバーグ、ジム・ローゼンクエスト、トム・ウエッセルマン等がいます。このアートは、今日では“ポップ・アート”と呼ばれ、美術史の一時代を築き、社会・文化に幅広く影響を与えた芸術活動です。 59歳と若くして死んだウォーホルはその第一人者といっても過言ではないと思います。 私がアメリカに渡ったのは、1963年ですから、まさにウォーホルが有名になりかけた時代です。

その時代、ニューヨークには無数の芸術家が活動をしていましたが、今日、その名を遺した人達は、そうたくさんはいません。現在では高名となった作家達の作品を、当時無名に近い時代に収集したコレクションを私の財団法人が所有しております。 そのコレクションの内のポップ・アート300点ほどを、2013年8月7日から10月21日まで、国立新美術館で開催される「アメリカン・ポップ・アート展」に公開します。 第2次世界大戦後、アメリカが飛躍的に栄えた50年前、大量生産、大量消費時代当時の既成概念を打ち壊した芸術活動が始まりました。芸術の枠を解放した、その若き作家たちの作品をご覧になって下さいませ。

<アメリカン・ポップ・アート展、公式ホームページ>

http://www.tbs.co.jp/american-pop-art2013/