2017年9月13日水曜日

8月21日、アメリカのワイオミング州キャスパーに皆既日食を見に行きました。
田舎の飛行場は小型飛行機が駐機場にあふれていました。こんなに多数な飛行機はこの町では見たことがなかったでしょう。
Tシャツにジーンズ姿の人達、場違いに着飾った女性達もいて、たいそうな賑やかさで、歴史的瞬間を待っていました。私共も8人乗りの小型ジェットで行ったのですが、空港からは一歩も出ませんでした。

時間通りに、辺りが暗くなりはじめ、皆さんそれぞれに期待に胸を膨らませながら空を見ていました。そして11時42分、自然現象の驚異的瞬間でしょう、息をのむ様な美しさで太陽が消え、辺りは真昼間にも関わらず暗くなり、風も吹き、不吉な感じに寒々としました。
昔の人がこれを「神の思し召し」と利用したらしいのは当然だったと思えるミステリアスな雰囲気でした。
やがてピカッと輝いたダイアモンドリングの興奮を残しながら静かに明るくなり、太陽の光の暖かさが満ちてくると、人々は気持ちまで暖かくなって安心していくものです。

地球からは、太陽と月が同じ大きさに見えるというのは不思議な偶然です。
太陽の直径は月の直径の400倍、太陽がバスケットボールの大きさとしたら月は仁丹粒ぐらいだそうです。そんな太陽、月、地球が一直線に並ぶ宇宙ショーでした。