2011年9月20日火曜日

3月11日の大震災から6ヶ月が経過しましたが、テレビ等の報道では復興は捗っていない印象を受けます。そんな中で、プレスに取り上げられたわけでもなく、あまり目立たなかったけれども、大きな役に立ったに違いない眼科の治療バスの話を聞き、感激しました。

災害直後、慶応大学眼科教授の坪田一男先生が、フロリダにあるアメリカ最先端の眼科病院、バスコム パーマー アイ インスティテュートから、大型の移動眼科治療バスを借りる交渉をされ、ロシアの航空会社の特別機で日本に持って来られました。逸早く現地に移送後、地元の眼科医科の協力をえて、移動型治療バスで巡回治療が行われたのです。

被災地は瓦礫の埃で眼疾患が多いと聞きます。バスは被災地を回り、子供から老人まで多くの人の診療を行いました。非常時に眼科医がない折の治療は、大きな助けになったに違いありません。

坪田先生の世界的視野に立った迅速な行動と特別機手配のご尽力に感銘した次第です。