2012年5月23日水曜日

民主主義が国民の幸せを最優先に掲げているとしたら、現状の民主主義は「国力」を弱める可能性があるのではないかと疑問を持ちました。ギリシャの状態を聞くにつれ、この感じは強められます。

一方、独裁的リーダーが司る国の力の強さが、国民に多くの幸せを与える可能性があることを考えされられたのが、今回、私が中国三峡ダムを訪れた時でした。

一昔前、中国では国民の不満足は食物が不足していたことと聞いています。今はどこに行っても田舎の町でさえ活力が満ちている感じがしました。

20世紀初めの頃から中国は国としての方針に一本の筋がしっかりと通っていて、発展を一途の目的にしていたのでしょう。

欧米や日本の技術者を招いてダムや橋の建築技術を習得し、今までに3つの大規模なダムを建築しました。これからも11個のダムを建築する具体的な予定があるそうです。

原子力発電も視野にいれていると読みました。アジア地域の電力が、将来その大半を中国に依存する可能性を垣間見て、日本の政権争いに明けくれている政治家にがっかりしたのは私だけでしょうか?